1月に入って、ドカ雪も増えて一気に取り戻した感じがしますね。
(そもそも北区はしっかり雪は多いようですが・・・)
TVで見ましたが、1月は一番体重が増える月だそうです。
正月太り・・・診察中にもよく耳にする言葉ですが
ご家庭のワンちゃんネコちゃんも体重、増えていませんか?
肥満は健康に有害な影響があることが立証されています。
関節炎などの整形外科疾患の悪化
糖尿病の悪化
(ネコちゃんでは)食欲不振時の脂肪肝
皮膚疾患の悪化
・・・といった病気や
麻酔をかけたときの合併症の危険性の増加
暑さに対する耐性の減少
スタミナの減少
などの健康上の問題がでてきます。
膀胱の転移性癌の発生リスクの増加
なんていうこともあります。
健康な生活を維持するために、体重を見直してみませんか?
もし太っているワンちゃんネコちゃんは、体重を適正に保てば
きっと今よりも健康的になりますよ!
体重・体型の評価はBCS(ボディコンディションスコア)というものを用います。
まずこのBCSを評価してみましょう。
下の画像からBCSを評価てみてください。
ワンちゃんは↓

ネコちゃんは↓

BCS3が適正体重
BCS4または5ならば、今の体重に0.15または0.3をかけたものを理想体重としましょう。
次に、適正体重から必要なカロリー(RER)を計算します。
RERは体重の0.75乗。
ルートの計算ができる電卓があれば難しくはありません。
@ 体重×体重×体重
A @で出た数字にルートを2回かける
B Aで出た数字に70をかけると、これが最低限必要なカロリー(RER)になります
例)5kgのワンちゃんの場合
@ 5×5×5=125
A √√125=3.34・・・
B 3.34×70=233.8≒234(キロカロリー)
その次に、1日の活動に必要なカロリー(DER)を計算します。
さきほど計算したRERに補正係数をかけます。
ワンちゃんの場合
不妊手術をうけた子 ×1.6
不妊手術をうけていない子 ×1.8
肥満傾向の子 ×1.2〜1.4
減量をしたい子 ×1.0〜1.2
ネコちゃんの場合
不妊手術をうけた子 ×1.4〜1.6
不妊手術をうけていない子 ×1.2〜1.4
肥満傾向の子 ×1.0
例)5kgのワンちゃんで不妊手術をうけた子の場合は
234×1.6=374.4(キロカロリー)
次に、その子のカロリーに見合ったごはんの量を計算しましょう。
フードのパッケージには
エネルギー ○○○kcal(100gあたり)
という表記があります。
計算したDERとこの表記されたカロリー量から計算するのですが、
DER÷フードに表記されたカロリー量×100
で計算ができます。
例)5kgの不妊手術済のワンちゃんに、350kcal(100gあたり)のフードを与える量は
374.4÷350×100=106.9≒107(g)
どうでしたか?
実際に食べているフードの量は多かったでしょうか?少なかったでしょうか?
計算式で出る数字はあくまでも目安で、これを基準にフードを増減する必要があります。
もしこれよりも全然少なくあげているのに、体重が増えていく・・・なんていう場合は
病気の可能性?
おやつなど副食の食べすぎ?
ご家族の誰かがこっそりあげちゃってる・・?

ということが考えられますので、ご相談下さい。
来月はフードとトリーツのキャンペーンをやります。
詳しくはこの後のブログでチェックしてください。